ご無沙汰しております!長い間更新しておりませんでした。忘れていたわけではなく、簿記2級の勉強に集中していたのです。そして、無事、合格することができました。簿記3級に合格してから(受験動機などはこちら)約5ヶ月、全然手をつけていない時期もありましたが、その後、受験期並みに勉強をし、なんとか一発合格を果たしました。
簿記2級の難易度は
簿記3級とは全然違います!難しいです。合格率は大体2〜4割なので、もっと簡単だと思っていました。私が難しく感じた主な理由は三つ。
- とにかく出題範囲が多い。2級は商業簿記に加えて工業簿記が入ってきます。商業簿記も、2級の内容は3級より格段にレベルアップしています。
- 問題文が意味不明。模擬試験を解いているときなど、日本語の指示が何を言っているのか分からず、勘違いしてしまうことが何度かありました。
- ケアレスミス多発。上記のように問題文を読み間違えたり、計算ミスをしたり、後は、特にネット試験に当てはまるかと思いますが、数字のケタ数を入力し間違えたりすることが、模試で多発しました。
勉強方法は
使用したテキストは、冒頭に載せた写真の5冊です。
まずは、「わかる!受かる!!」シリーズの工業簿記&商業簿記のテキストを一読×2周。隙間時間に、付属の問題を何周か解きました。3級の時は、この段階でざっと内容を理解し、頭に入ってきたのですが、2級では全然、頭に入ってきません。範囲が広すぎて、最後の方の勉強をするときには、冒頭の勉強はすっかり抜け落ちています。そして、当初、やる気が出なかったために、この時点で3ヶ月が経過していました。(前回、買ったテキストが分かりにくかったと言ってごめんなさい。私の理解力が足りないだけかもしれません。笑)
このままダラダラ続けてはダメだと、1ヶ月半後のネット試験を予約。退路を絶ったことでスイッチが入り、1日3時間ほど勉強するようになりました。
3級の勉強では、問題をひたすらとくことで自動的に手が動くようになり、理解が進むことを実感していたので、同シリーズの問題集を追加で投入。まずは、1周解いてみましたが、結果はひどいものでした。38点とか取った回もあり、絶望的な気持ちになりました。肝心の仕訳もボロボロでした。この問題集をさらに2周解き、80〜90点台は取れるようになりました。Amazonの書評を読むと、これだけ(テキスト2冊と問題集)で受かった方もいるみたいですね。
とはいえ、一度解いた問題を2周目、3周目に解けるのは当たり前。「見たことのない問題が試験本番で出たらどうしよう」という恐怖に苛まれ、TAC出版の「まるッと完全予想問題集」と仕訳集を投入。この完全予想問題集が、難しいこと。最後まで解けない問題も多々ありました。しかし、次第にやりこんだ成果が出てきました。連結決算など、自動的に手が動くようになり、徐々に簡単に感じる問題も出てきました。
実際の試験は
2級も3級と同様、年に3回、紙に書き込む形で行われる統一試験と、近所の受験会場でいつでも受けられるネット試験があります。
いつでも受けられるネット試験を選択。日付が選べて、便利ですね。3級の時と同じ会場で受けました。入室の前にコンビニで買った羊羹を食べ、頭に糖分を与えます。身分証明書で受付を済まし、計算用にボールペン2本と白紙2枚をもらいます。電卓も忘れずに。予約した受験時間より多少早くても、手続きしてもらえます。
指定された席に座ってログインし、問題集のアドバイスにあったように、問1→問5→問4→問2→問3の順で解いていきます。
ここで、難問ばかりの「まるッと完全予想」を頑張った効果が!「あれ?なんか仕訳が、問題集より数段簡単だぞ?」問5も、得意な直接原価計算で勢いづきます。しかし、問4でつまづきが。原価計算なのですが、損益計算書で予定配賦を書くのか、実際発生額を書くのか分からなくなってしまったのです。
とりあえず埋めて、自信のないまま、問2へ。こちらは、連結1年目の精算表の作成です。鬼の「まるっと完全予想」では、連結4年目とかが普通に出題されていたので、拍子抜けします。いつも、負債と資産の数字がなかなか合わず、苦戦したのですが、本番の集中力で奇跡的に一発で合います。問3は、残高試算表の作成。こちらは、最後がやや難関で、自分で繰越利益剰余金と資本金の額を計算し、出すタイプでした。資本金の額が、きっちり170万円になり、気持ちよかったですね。
10分ほど時間が余ったので、仕訳の科目やケタが間違っていないか再チェック。問5の計算間違いを見つけ、セーフ。問4に戻り、再度見直します。やはり分からなかったのですが、ここでタイムアップ。緊張しながら結果を見ると、80点で合格でした!問1の仕分けで1問、問2で−4点、問3で−2点、問4で−10点の大量失点、しかし問5は満点でなんとかクリアできました。
解答を見られないのが残念ですが、ネット試験ですと、記憶が新しいうちに結果を見られるので、何を間違ってのかわかって良いですね。
かかった費用と勉強時間
テキスト代が7000円(一部は中古で購入)、受験費用が手数料込みで約5270円、合計約1万2000円でした。
試験当日までの勉強時間は、合計約190時間。2級の勉強を始めた頃は、1日30分テキストを読んだだけで、勉強した気になっていました。試験1ヶ月半前から3時間ほど勉強するようになり、まだ不安はあるものの、限られた時間でやれることはやった、という感じでしょうか。
3級の時は、30時間を超えたあたりで大体の問題が解けるようになり、50時間で手応えを感じていたので、2級の手強さを感じます。
試験を終えての感想
コスパもタイパも悪すぎますね!笑 仕事で簿記の知識が使えなくもないので、良いのですが、経理のように直結する職種ではありません。2級のために、何週間も土日を使い、平日も朝晩机に向かったので、その分、失われた青春を思うと、とても割りに合いませんでした。無駄に過ごすよりは有意義ですが、当然ながら、1級は目指しません。
また、80点で合格できたものの、まだまだ理解が甘いと思いました。3割間違えても合格できるって、むしろ、実際の会計だったら大問題じゃないですか?最近は会計ソフトが充実しているし、概要だけ頭に入っていれば大丈夫なのかな。
というわけで、簿記の勉強は終えました。しばらく英語の勉強と瞑想がなおざりになってしまっていたので、また真面目に取り組もうと思います。そして、ご褒美におしゃれカフェにでも行って、のんびり年末年始を過ごそうと思います!
その後
上記は合格直後に書いた記事でして、しばらく経つとやっぱり、「受けて良かったな」と思います。理由は以下の通り。
- 成功体験になる。「やればできる」の経験を積めます。
- 数字に弱くないと証明できる。女性だと数字に弱いと偏見を持たれることがあります(本当、意味不明)。簿記2級を持っていれば、ある程度計算できると客観的に証明できます。
- 少なくとも無駄な時間は過ごさなかった。SNSなどをダラダラ見るよりは、自分のために有意義に時間を使えたかな。以前読んだ「限りある時間の使い方」の観点から見れば、良くないのかもしれませんが。
以上、2024年1月追記です。
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