週末散歩に最適! 東京・文京区で穴場の庭園3選

東京の庭園といえば、浜離宮恩賜公園、上野恩賜公園、新宿御苑などが有名ですね。確かに、大きくて見応えがあるのはそのあたりでしょうが、小さくても綺麗な庭園はたっくさんあります!東京在住歴30数年、散歩と庭園が大好きな私が、週末にふらっと尋ねるのに最適な公園を三つご紹介します。書き出した後で、偶然にも三つとも文京区にあることに気づきました。

六義園

閑静な住宅地にある、純和風の庭園。中央に大きな池があり、その周りを季節の花や紅葉が囲む、非常にバランスの良いつくりです。ぐるっと一周しても、20分くらいかと思います。お散歩にピッタリ。今春行った時には、着物を着た外国人観光客の姿も多く、外国の方にも知られているようです。

元禄8年(1695年)、五代将軍・徳川綱吉より下屋敷として与えられた駒込の地に、柳澤吉保自ら設計、指揮し、平坦な武蔵野の一隅に池を掘り、山を築き、7年の歳月をかけて「回遊式築山泉水庭園」を造り上げました。

東京都公園協会HPより

六義園で美しいのは、なんといっても紅葉!

紅葉が美しい六義園
息を呑む美しさです

まさに、燃えるような色。この時は平日でしたので、比較的空いていましたが、前述のように観光客の方も多いので、週末は混むのが難点です。

住所:東京都文京区本駒込6丁目

入園料:一般300円

小石川後楽園

江戸時代より、六義園と並んで並んで2大庭園に数えられたとか。

江戸時代初期の寛永6年(1629年)に水戸徳川家初代藩主・徳川頼房(よりふさ)が江戸の中屋敷(明暦の大火後に上屋敷となる)に築造し、2代藩主・光圀の修治により完成した江戸の大名庭園として現存する最古の庭園です。

小石川台地の南端に位置する起伏に富んだ地形と自然林を活かし、日本各地の景勝を模した創設者頼房の庭造りを受け継ぎ、添景として光圀の代に儒教的思想を反映させた中国趣味が取り入れられました。日本と中国の名所や古典になぞらえた見所を配した「後楽園」は、造園当時から、明るく開放的な六義園と好対照をなしています。

東京都公園協会HPより
東京ドームを背にした小石川後楽園
まるでシュールレアリスム

六義園が70,847平方メートル、後楽園が87,809平方メートルなので、広さはほとんど変わらないのですが、アップダウンがあるためか、後楽園の方がだいぶ広く感じます。面白いのが、周辺の建物との対比。背景に見える東京ドームと、伝統的な庭園の組み合わせがなんともシュール。これぞ日本らしさ、東京らしさと言えます。

人が少ないのも良いです。ただ、今が見頃の花菖蒲のコーナーには動線が用意されており、「留まらないように」と注意書きがあったので、混む時は混むのでしょう。

後楽園は三島由紀夫の小説に登場することから興味を持ち、初めて訪れたのは一昨年でした。今朝、この時期にだけ咲くという睡蓮を見に、2年ぶりに再訪しました。昼頃には花が閉じてしまうそうで、10時すぎに到着した時には、受付の人に「急いでください」と言われました。

小石川後楽園の睡蓮
可愛らしい睡蓮

幸運にして、池の上に顔をだす白い睡蓮をたくさん見ることができました。一瞬、水面にビニール袋が浮かんでいるのかと思いましたが(笑)、よく見ると可愛らしいお花が。水面に高層マンションが映っているのが対照的で面白かったです。20分ほど、池を眺められるベンチに腰掛け、物思いに耽りました。

後楽園は駅からも近く、帰りにはラクーアでショッピングも楽しめます。

住所:東京都文京区後楽1-6-6

入園料:一般300円

肥後細川庭園

他二つの庭園と比べるとだいぶコンパクトな、文京区立の庭園です。

鴨のいる肥後細川庭園
鴨のおかげで和風庭園感がマシマシ

写真の右手側は山のような斜面になっていて、木が鬱蒼と茂っています。小さな滝も流れていて、自然の中にいる感覚を味わえます。目の前を流れる神田川沿いにお店がちらほらありますが、後楽園のような盛り場はないので、すぐ隣の椿山荘とセットで訪ねるのがお勧め。村上春樹さんの「ノルウェイの森」に登場する寮のモデルになったとされる、「和敬塾」も近くにあります。

目白台の台地(関口台地)の自然景観を活かした池泉回遊式庭園です。この公園周辺は、江戸中期以降は旗本の邸地になり、江戸末期には清水家や一橋家の下屋敷となりました。そして幕末には熊本54万石の細川侯の下屋敷に、明治15年には細川家の本邸(現在の目白台運動公園敷地)となりました。その後は東京都が買収し昭和36年に「新江戸川公園」として開園し、昭和50年に文京区に移管されました。平成29年3月に「肥後細川庭園」に名称変更しました。

公式HPより
菖蒲と鳥の入った細川庭園
反対側に鳥がいるの、分かりますか?

ここは桜が綺麗です。というか、目の前の神田川が、川の両岸に桜が咲く名所です。園内はベンチが多く配置され、座りやすい。私はベンチに座り、2時間くらい過ごせます。敷地内の建物でお抹茶もいただけます。

注意点として、熊本と縁があるので、たまにくまモンのオブジェが園内に設置され、雰囲気をぶち壊してくれます。笑

住所:東京都文京区目白台1-1-22

入園料:無料

以上、週末のお散歩におすすめの庭園3選でした。入園料は無料〜300円と大変リーズナブルなので、お散歩すれば節約と健康増進にもつながるかも?

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