人生の役に立った実用書(上) お金編

読書は好きな方で、小説からビジネス書まで幅広く読みます。今回は、詩的なことは無視して、はっきりと、人生で有益だったと言える実用書をご紹介します。平凡な会社員だった私が蓄財でなんとかうまいことできているのは、この本があるからです。

投資信託の推移
私の投資信託の歴史

勝間和代さん「お金は銀行に預けるな」

2007年に出版された本ですが、NISAが始まる以前の13年に手に取りました。素人が老後に備えるためにどのような投資戦略を取るべきか、プロの視点から非常に分かりやすく、シンプルに書かれています。勝間さんのファンというわけではなかったのですが、図書館か書店で勧められていたんですかね。

ここで勧められているのは、主に①ドルコスト平均法と②4分割投資です。(確か。1度再読したのですが、間違っていたらすみません)①は、株価が上がった時も下がった時も、常に一定の金額を投資に回し続けること、②は投資先を国内株式、先進国株式、日本国債、先進国債のインデックス投資に均等に分割する方法です。

すぐに実践に移した

非常に合理的に書かれていたため、読後すぐにカブコムで証券口座を開き、まずは月6.8万円から、愚直に上記の投資を実践しました。本では、手取りの1、2割を投資に回すことをアドバイスしていたかと思いますが、そのうち、自分なりに考えて月の積み立てを8.8万円、10万円、15万円、30万円と上げていき、リートもポートフォリオに加えました。また、日本国債は10年続けて手数料により赤字になってしまったため、やめました。

多少のアレンジはしたものの、その結果が、確定拠出年金を含め約600万円超の含み益(2024年3月時点)です。こんなに臆病な私が、よくあの時投資を始めたなと、自分でも驚いています。勝間さんがすごいのは、リーマンショック後の時期も、この方法をずっと推奨されていたことです。おかげで、パンデミックの際なども、恐れずにひたすら投資を続けることができました。(そうした時は口座を見ないようにしていましたが)

今でも有益

今はオルカン一本を勧める人も多く、4分割を提唱する人は少ないかと思いますが、この本には投資の基本が詰まっています。「ウォール街のランダム・ウォーカー」など、インデックス投資派のバイブルとされる本はたくさんありますが、それらはかなり分厚いです。その点、本書は重要な要素だけ分かりやすく切り取っているので、初心者には十分です。20歳になった親戚の子にも、プレゼントしました。

勝間さんは10年続ければ1.5〜2倍になるとおっしゃっていて、私は途中で積立額を増やしたために、11年目で1.45倍程度に収まっています。今後、アップダウンを経験しながら、さらに増えていくことを期待しています。

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