見た目とタイトルは軟派でますが（まあ、恥ずかしいです。笑）美容だけでなく、健康を考える上でも大切な食事のことがコンパクトにまとまっています。ミス・ユニバース・ジャパンの公式栄養コンサルタントだった方の本です。FIREを目指す民たちが口を揃えていうのは、健康がいちばんの資産。健康を支えるのは食生活です。
エリカ・アンギャルさん「世界一の美女になるダイエットバイブル」
社会人になって一人暮らしを始めた頃でした。自炊も始め、せっかくなら体に良いものを摂取しようと書店を覗いて見つけました。健康になれる上に、美容にも効果があったら最適ではないかと。ダイエットというと、痩せることと思われそうですが、この本は極端な痩せ信奉ではなく、見た目、中身ともに健康的な体になることに主眼を置いているように思います。
著者の栄養学の知識は折り紙付きです。イラストがたくさん入っていて、非常に読みやすいのですが、内容は侮れません。お勧めされている食材は、野菜（特にアボカドやトマト）、鮭、オリーブオイルなど自然のもので、他に毎食手のひらいっぱいのタンパク質を摂ることや、運動も推奨されています。逆に、ショートニングや特定の油など、できるだけ避けたい食材も具体的に書かれており、勉強になりました。
20代の早い時期に、何が体に良くて、何を摂取するべきでないか学んでおくのは、人生に非常に重要なことだと思います。
最新の栄養学
栄養学って、欧米の方が日本より何年か進んでいると感じます。（内容が良いか悪いかは置いて置いて）その点、オーストラリア出身の著者は英語の文献にすぐに当たれる強みがあるのかなと。グルテンフリーにも、いち早く目をつけていました。ただ、その後、別の本で血液型別のおすすめ食材などを紹介していて、そこまで行くとちょっと私はついていけませんでした。
あらゆる健康法は鵜呑みにせずに、自分で取り入れるもの、取り入れないものを考える必要があると思っています。また、常に新しい研究が発表され、常識も覆っていきます。少なくとも本書は無理な食事法を推すのではなく、自然の食材から必要な栄養を摂ろうという方向性が良かったです。
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